- 2023/07/07 掲載
中小銀行の破綻処理、ECBがEUの規則案支持
EUは銀行が破綻した場合、業界が拠出する預金保険制度で早期に損失を吸収し、納税者の負担を回避する規則を提案している。損失を吸収できる債券などを発行していない中堅銀行の破綻処理が大きく変わることになる。
ECBはこうした新規則を歓迎。ただ、破綻した銀行の買収を容易にする必要があるとし、承継銀行への資産・負債の移転で預金保険制度の支援機能を調和・強化することが望ましいとの見解を示した。
現行の規則では、域内の大手行が破綻した場合は「単一破綻処理委員会(SRB)」が対処するが、中小銀行の破綻処理については各国の慣行が異なるため、最終的に税金が投入されかねない。
今回の新規則の最終決定権はEU加盟国と欧州議会にある。承認手続きの過程で内容に変更が加えられる可能性が高い。
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