世銀、途上国支援グループのメンバーに業界トップ15人を指名

［ワシントン　１０日　ロイター］ - 世界銀行は１０日、民間資本を活用して新興市場国の気候変動問題対策や投資促進に取り組む新たなグループのメンバーに、金融機関や資産運用会社の最高経営責任者（ＣＥＯ）１５人を指名した。英国で開かれた気候変動関連の会合で公表した。

新グループ「民間セクター投資ラボ」は元マスターカードＣＥＯのバンガ新総裁が立ち上げた。今後数週間以内に活動を開始する予定で、当初は再生可能エネルギーへの移行と関連インフラへの融資拡大に焦点を当てる。

指名された業界トップは米資産運用大手ブラックロックのラリー・フィンクＣＥＯや三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループの亀澤宏規ＣＥＯなど。

バンガ氏は「一夜で結果が出ることはないが、このグループが成功を収めれば大きな投資を引き出し、南半球を中心とした新興・途上国『グローバルサウス』の全域に暮らす人々に雇用と生活の質の向上をもたらす可能性がある」と述べた。