ＵＢＳ、中国ファンド事業設立を棚上げ　ＣＳの合弁維持＝関係筋

［香港　１１日　ロイター］ - 複数の関係筋によると、スイスの金融大手ＵＢＳは、中国に全額出資のミューチュアルファンド事業を設立する計画を棚上げした。

救済買収した同業クレディ・スイスの中国合弁事業の株式を継続保有することを決めたという。

中国では１企業が３社以上のファンド運用会社を保有することを禁じている。

ＵＢＳはすでに中国のファンド会社ＵＢＳ・ＳＤＩＣ・ファンド・マネジメントの株式４９％を保有。クレディ・スイス救済買収に伴い、クレディ・スイスと中国工商銀行の合弁会社であるＩＣＢＣ・クレディ・スイス・アセット・マネジメントの株式２０％も取得した。

ＵＢＳは出資を維持し、中国工商銀行との提携を継続することを決めたという。

ＩＣＢＣ・クレディ・スイスは本社が北京にあり、昨年末時点の運用資産は１兆７２００億元（２３８９億６０００万ドル）。昨年は２７億元近い純利益を計上した。