- 2023/07/21 掲載
NY外為市場=ドル上昇、米利上げ継続観測強まる 指標受け
米労働省が20日発表した15日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から9000件減の22万8000件と、5月中旬以来約2カ月ぶりの低水準となった。市場予想は24万2000件だった。
フォレックス・ライブのチーフ為替アナリスト、アダム・バトン氏は、新規失業保険申請件数によって「米労働市場は極めて堅調で、FRBにはまだやるべきことがある状況が改めて浮き彫りになった」と述べた。
また、6月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比3.3%減の416万戸と1月以来、5カ月ぶりの低水準となった。ロイターがまとめた市場予想は420万戸だった。
主要通貨に対するドル指数は0.62%高の100.85。
ユーロ/ドルは0.67%安の1.1127ドル。
ロイターの調査によると、ECBが今月27日の理事会で政策金利を0.25%ポイント引き上げると、エコノミスト全員が予想した。半数強が9月の追加利上げも予想した。
ポンド/ドルは続落し、0.61%安の1.2859ドル。19日に発表された英インフレ鈍化を示す指標が引き続き材料視された。
6月の英消費者物価指数(CPI)前年比上昇率は7.9%と、5月の8.7%から予想以上に鈍化した。2022年3月以来の低い伸びとなり、エコノミスト予想の8.2%も下回った。
ドル/円は0.35%高の140.20円。内閣府は日本経済の政府見通しを示す年央試算を公表し、CPIをプラス1.7%からプラス2.6%に引き上げた。
ドルはオフショア人民元に対し0.77%下落し、1ドル=7.1764元。中国人民銀行(中央銀行)と外為当局は、クロスボーダー資金調達のルール緩和を発表した。国内企業が海外市場から資金を調達しやすくし、人民元の下落圧力を和らげる。
ドル/円 NY午後4時 140.09/140.10
始値 139.45
高値 140.49
安値 139.42
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1130/1.1134
始値 1.1202
高値 1.1212
安値 1.1119
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