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  • 2023/07/21 掲載

NY市場サマリー(20日)ドル上昇、利回り上昇 株まちまち

ロイター

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[20日 ロイター] -

<為替> ドルが主要通貨バスケットに対し上昇。米新規失業保険申請件数が予想外に減少したことで、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続する可能性があるという観測が強まった。

米労働省が20日発表した15日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から9000件減の22万8000件と、5月中旬以来約2カ月ぶりの低水準となった。市場予想は24万2000件だった。

フォレックス・ライブのチーフ為替アナリスト、アダム・バトン氏は、新規失業保険申請件数によって「米労働市場は極めて堅調で、FRBにはまだやるべきことがある状況が改めて浮き彫りになった」と述べた。

主要通貨に対するドル指数は0.62%高の100.85。

ユーロ/ドルは0.67%安の1.1127ドル。

ロイターの調査によると、ECBが今月27日の理事会で政策金利を0.25%ポイント引き上げると、エコノミスト全員が予想した。半数強が9月の追加利上げも予想した。

ポンド/ドルは続落し、0.61%安の1.2859ドル。19日に発表された英インフレ鈍化を示す指標が引き続き材料視された。

ドル/円は0.35%高の140.20円。内閣府は日本経済の政府見通しを示す年央試算を公表し、CPIをプラス1.7%からプラス2.6%に引き上げた。

ドルはオフショア人民元に対し0.77%下落し、1ドル=7.1764元。中国人民銀行(中央銀行)と外為当局は、クロスボーダー資金調達のルール緩和を発表した。国内企業が海外市場から資金を調達しやすくし、人民元の下落圧力を和らげる。

<債券> 国債利回りが上昇した。この日発表の経済指標は強弱混交。市場ではFRBの利上げサイクルが終了に近づいているか見極めようとする動きが続いている。

労働省発表の週間新規失業保険申請件数は予想外に減少。フィラデルフィア地区連銀発表の7月の製造業6カ月業況予測は約2年ぶりの高水準となった。

一方、コンファレンス・ボード(CB)発表の6月の米景気先行指数は15カ月連続で低下。2007─09年の景気後退期以来最長となった。また、全米リアルター協会(NAR)発表の6月の米中古住宅販売戸数は5カ月ぶりの低水準となった。

終盤の取引で指標10年債利回りは10.4ベーシスポイント(bp)上昇の3.846%。

2年債利回りは7.1bp上昇の4.825%。

2年債と10年債の利回り格差は一時マイナス105.1bpに拡大。その後はマイナス98.2bp。

短期債利回りが長期債利回りを上回る「逆イールド」は景気後退(リセッション)のサインとされ、市場では懸念が高まっている。

USバンクの投資適格級トレーディング部門責任者、ブレア・シュウェド氏は「1980年代以降、長短利回りがここまで極端に逆転したことはなかった」とし、「FRBの金融引き締めが現時点での評価以上に経済に大きな影響を及ぼしているのではないかと懸念している」と述べた。

FRBは25─26日の会合で0.25%ポイントの利上げを決定するとの観測はおおむね織り込み済み。ただその後の動きについて市場の見方は定まっていない。

<株式> S&P総合500種とナスダック総合が下落して取引を終えた。四半期決算を受けたテスラとネットフリックスの下げが重しとなった。一方、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が好調な通期見通しを背景に買われ、ダウ工業株30種は9連騰を記録した。

テスラは9.74%下落し、下落率は4月20日以来の大きさとなった。第2・四半期の粗利益率が4年ぶり低水準に落ち込み、さらなる値下げを示唆したことが嫌気された。

ネットフリックスも決算が予想を下回り8.41%下げ、12月15日以来最大の下落率となった。

ダウ平均の採用銘柄では、決算や業績見通しを好感してジョンソン・エンド・ジョンソンが6.07%高。ダウの9連騰は2017年9月以来。

米ユナイテッド航空持ち株会社ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスは3.23%高。決算や業績見通しの上方修正が支援材料だった。

金融情報会社リフィニティブの20日時点の集計によると、S&P500種採用企業の第2・四半期利益は前年比7.1%減と見込まれている。今月初めには5.7%減益と予想されていた。これまで構成企業77社が決算を発表した。

<金先物> 米長期金利の上昇などを背景に売られ、下落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比9.90ドル(0.50%)安の1オンス=1970.90ドル。この日は市場予想よりも良い内容となった米新規失業保険申請件数を受け、米長期金利が上昇。金利を生まない資産である金の投資妙味が減退し、売りが強まった。また外国為替相場では、金利上昇とともに対ユーロでドル買いが先行。ドル建てで取引される商品の割高感につながり、金の売りを後押しした。

市場関係者によると上値抵抗線は1989.80ドル、次いで2000ドルにある。下値抵抗線は1958.10ドル、1950.00ドルにあるという。

<米原油先物> 石油需要の先行きに楽観的な見方が台頭する中を、小反発した。この日納会を迎える米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比0.28ドル(0.37%)高の1バレル=75.63ドルだった。9月物は0.36ドル高の75.65ドル。

ドル/円 NY終値 140.07/140.09

始値 139.45

高値 140.49

安値 139.42

ユーロ/ドル NY終値 1.1128/1.1132

始値 1.1202

高値 1.1212

安値 1.1119

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 94*30.50 3.9130%

前営業日終値 96*07.00 3.8390%

10年債(指標銘柄) 17時02分 96*03.00 3.8562%

前営業日終値 97*00.00 3.7420%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*17.00 4.1053%

前営業日終値 100*04.00 3.9710%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*19.00 4.8451%

前営業日終値 99*24.25 4.7550%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35225.18 +163.97 +0.47

前営業日終値 35061.21

ナスダック総合 14063.31 -294.71 -2.05

前営業日終値 14358.02

S&P総合500種 4534.87 -30.85 -0.68

前営業日終値 4565.72

COMEX金 8月限 1970.9 ‐9.9

前営業日終値 1980.8

COMEX銀 9月限 2496.2 ‐42.5

前営業日終値 2538.7

北海ブレント 9月限 79.64 +0.18

前営業日終値 79.46

米WTI先物 9月限 75.65 +0.36

前営業日終値 75.29

CRB商品指数 274.7046 +1.6124

前営業日終値 273.0922

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