- 2023/07/22 掲載
物価高でもうなぎでぜいたく=豪華弁当、変わり種も―丑の日商戦
30日の「土用の丑(うし)の日」を前に、百貨店やスーパーのうなぎ商戦が熱を帯びている。物価高で財布のひもは締まりがちだが、「ハレの日はぜいたくしたいという方が多い」(百貨店)。各社とも老舗の名品などで豪華さを競う一方、節約志向に配慮した「変わり種」も拡充している。
大丸東京店(東京都千代田区)は、うなぎと黒毛和牛の両方を味わえる「土用の丑
牛スタミナ弁当」(3240円)や「ローストビーフと四万十うなぎ御飯のお弁当」(3402円)を販売。西武池袋本店(同豊島区)は、「野田岩」など老舗が手がける高級品を昨年より1割増やした。
イオンリテール(千葉市)は、通常の約1.5倍の重量となる超特大サイズの「鹿児島県産うなぎ蒲焼」(3758円)を昨年の1.3倍準備。コロナ禍で広がった、家庭での食事を充実させたいという需要は根強いという。
うなぎの仕入れ価格が高めの今年は、手頃な商品も豊富にそろう。阪神梅田本店(大阪市)は、ご飯にたれだけをかけた「うなぎのないうなぎのたれごはん弁当」(580円)を販売。「丑の日前にもうなぎを食べる人が増えている。これなら気軽に味わえる」(担当者)という。
大丸東京店は、豚肉をかば焼き風に仕立てた「ぶた蒲(かば)重」(810円)、西武池袋本店は、うなぎとアボカドを巻いた「うなぎアボカドROLL」(450円)も展開する。
今年の丑の日は日曜日。コロナ禍に伴う行動制限が緩和され、花火大会などの開催も増えることから、「(客足は)かなり期待できる」(百貨店)と各社の鼻息は荒い。
【時事通信社】 〔写真説明〕大丸東京店が販売する「ローストビーフと四万十うなぎ御飯のお弁当」(同社提供) 〔写真説明〕西武池袋本店が販売する「うなぎアボカドROLL」(同社提供) 〔写真説明〕阪神梅田本店が販売する「うなぎのないうなぎのたれごはん弁当」(同社提供)
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