- 2023/07/25 掲載
米総合PMI、7月は5カ月ぶり低水準=S&Pグローバル調査
総合PMIが景気拡大と縮小の節目である50を上回るのは6カ月連続だった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、今回の米総合PMIは「第3・四半期序盤の年率約1.5%という国内総生産(GDP)成長率と一致している。これは第2・四半期時の2%成長からの鈍化を意味する」と述べた。
サービス業PMIは6月の54.4から52.4に低下。ロイターがまとめたエコノミスト予想の54を下回った。
一方、製造業の生産指数は6月の46.9から50.2に上昇し、2カ月ぶりに50を上回った。製造業PMIは先月の46.3から49に上昇したものの依然50を下回った。エコノミスト予想は46.2だった。
7月は製造業・サービス業とも雇用を拡大。ただ製造業とサービス業を合わせた雇用創出率は6カ月ぶりの低水準となり、労働市場の落ち込みを示唆した。
一方、全体の投入価格指数の上昇幅は2020年10月以来の低水準となった。サービス業で2年半超ぶりの低水準となったが、製造業では3カ月ぶりの高水準に回復した。
内需は低調で新規受注指数は2カ月連続で低下した。
全体的な将来見通しは22年12月以来の低水準に落ち込んだ。ウィリアムソン氏は、民間セクターの楽観的な見方は低迷しているとし、「この暗い状況は、7月の景気拡大ペースの鈍化と並び、今後数カ月のGDP成長率に下振れリスクをもたらし、米経済が年内に再び悪化するかもしれないという懸念を生んでいる」とした。
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