英中銀、主要行破綻処理計画の信頼性を検査へ

[ロンドン ２４日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）は２４日、クレディ・スイスの強制買収が破綻処理計画の信頼性に疑問を生じさせたことを受け、危機の際に銀行大手を円滑に清算できるかどうかを１０月から検査すると発表した。

ＨＳＢＣ、ロイズ、ナットウエスト、バークレイズなどの主要銀行は、１０月６日に「リビング・ウィル」とも呼ばれる破綻処理計画の評価を提出しなければならない。

銀行の評価は、上位８行を対象とした昨年の第１回検査よりも厳しく精査されるという。各行は今回、より多くのデータを提供し、「ライブ・デモンストレーション」を行い、さらに書類を提出するよう求められる可能性がある。

英中銀は主要行に宛てた公開書簡で「最近の市場の出来事から、実際のシナリオがどのように展開するかを正確に予測できないことが示され、信頼性が高く効果的な破綻処理体制を維持することの重要性が引き続き浮き彫りになった」と指摘した。

ベイリー総裁は今月、クレディ・スイスで起きたことは「プレイブック」に従ったものではなく、銀行の破綻処理計画についてあいまいなことがあってはならないと述べた。