- 2023/07/25 掲載
23年世界成長、3.0%へ上げ=中国経済に下振れリスク―IMF予測
【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は25日公表した最新の世界経済見通しで、2023年の世界全体の成長率を3.0%と、4月時点の予想から0.2ポイント引き上げた。ただ、インフレ抑制を図る主要中央銀行の金融引き締めが成長を圧迫。24年は3.0%と、前年と同水準にとどまると見込んだ。
IMFは「世界経済のリスクは下振れだ」と警戒。インフレの長期化による各中銀の一段の引き締めや、金利上昇を受けた銀行経営に対する不安の再燃、中国の景気が減速する恐れに目配りが必要との見解を示した。
日本の成長率は、コロナ禍で抑えられていた需要が持ち直し、23年は1.4%と0.1ポイント引き上げた。24年は1.0%に据え置いた。
米国は23年を1.8%と0.2ポイント上方修正。1~3月期の堅調な個人消費や、労働市場の強さを反映した。ユーロ圏も引き上げた。
中国は23、24年ともそれぞれ5.2%と4.5%で変わらず。不動産市場の低迷による投資の落ち込みが響くと分析した。
ロシアは23年が1.5%と、大幅に上方修正。ウクライナ侵攻に絡んだ大規模な財政出動に押し上げられると予測した。
【時事通信社】
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