- 2023/07/26 掲載
GM、四半期調整後利益は予想下回る 売上高は増加 経費追加削減へ
ただ、第2・四半期の売上高は前年同期から25%増加した。1台当たりの販売価格も上昇する中、通期の業績見通しを上方修正した。
通期の純利益見通しは93億─107億ドルとし、従来予想の84億─99億ドルから引き上げ。1株当たり純利益見通しも7.15─8.15ドルのレンジとし、従来の6.35─7.35ドルから上方修正した。
上期のマージン(税引き前)は8.3%と、前年同期の8.9%から低下した。
第2・四半期の純利益は約52%増の26億ドルだった。
2023年の設備投資計画は110億─120億ドルとした。従来計画は110億─130億ドルだった。
GMの株価は一時約3%下落した。
メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会合で、安価で旧型の「シボレー・ボルトEV(電気自動車)」の生産打ち切り計画を撤回し、次世代バッテリー「アルティウム」のバッテリーパックを搭載した新型ボルトEVを導入する見通しと明らかにした。ただ、コストや投入時期、生産工場の場所などの詳細には踏み込まなかった。
北米での平均販売価格は第2・四半期に約5万20000ドルと、1600ドル上昇。ポール・ジェイコブソン最高財務責任者(CFO)は「収益性を重視している。最新の業績は販売台数のためにマージンを犠牲にしていないことを示している」と述べた。
競合するEV大手テスラが需要喚起に向け実施した値引き戦略とは対照的な動きとなる。
また、バーラCEOは株主に宛てた書簡で「今年下期に約10万台のEVを生産し、その後その水準から拡大する」ことを目指すと表明した。
22━24年前半にかけ40万台のEVを生産する目標を確認し、25年にはEVの売上高が500億ドルに達し、税引き前利益は1桁台前半から半ばになると予想した。
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