- 2023/07/26 掲載
米3M、通期利益見通し引き上げ 4―6月業績は予想超え
第4・四半期(4―6月)決算は調整後売上高が79億9000万ドル、調整後1株利益が2.17ドルで、それぞれリフィニティブIBESデータに基づくアナリスト予想平均の78億7000万ドルと1.72ドルを上回った。製品値上げとコスト削減策が功を奏した。
3Mは原材料価格や人件費の増大による影響を相殺するため値上げに動いた。また今年に入り、消費家電需要の減退を受けて世界全体で従業員の10%を減らした。4月には、電気自動車(EV)関連などの高成長分野に事業を集中し、2025年までに最大9億ドルの経費を節減するとの見通しを示している。
第4・四半期の純損益は、前年同期の黒字から赤字に転じた。自然界で分解されにくい「永遠の化学物質」による水質汚染を巡る責任を問われた訴訟で、米公共水道事業者に103億ドルの和解金を支払うことになったため。
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