- 2023/07/26 掲載
日産、ルノーのEV新会社に最大6億ユーロ出資 提携見直し最終契約
[東京 26日 ロイター] - 日産自動車と仏自動車大手ルノーは26日、協議を進めていた提携関係の見直しについて最終契約を締結したと発表した。両社の相互出資比率を対等にし、ルノーが設立する電気自動車(EV)の新会社に日産が最大6億ユーロ(約935億円)を出資する。
両社は2月、資本関係を見直すことなどの枠組みで合意したと発表。3月末に最終契約を結ぶことを目指していたが、関係筋らによると、アンペア出資の条件交渉に慎重だった最高執行責任者(COO)のアシュワニ・グプタ氏が6月に退任し、同氏への対応を巡る内田誠社長らに対する調査などで締結が遅れていた。
ルノーが43%、日産が15%だった出資比率は、2月の発表通り15%にそろえる。ルノーは保有する日産株のうち、28.4%をフランスの信託会社に信託し、議決権は行使しない。信託分はルノーが日産などに段階的売却する。
日産はまた、ルノーのEV新会社「アンペア」に戦略的な投資家として最大6億ユーロを出資する。関係筋によれば、アンペアの企業価値は最大100億ユーロになる可能性があり、その場合、日産の出資比率は最大約6%となる。これまで公表していた最大15%を下回る。日産は取締役も派遣する。アンペアにはルノーが50%を出資し、24年前半の新規株式公開(IPO)を目指す。
内田社長は発表文の中で、「日産が欧州で進めている電動化の取り組みを補完、強化するもの」とコメントした。
両社はインド、中南米、欧州で新たな協業に取り組むことでも合意した。
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