- 2023/07/27 掲載
FRBが0.25%利上げ、インフレなお高水準 追加引き締め排除せず
FRBはインフレはなお高水準にあると指摘。前回6月の会合では利上げを見送っており、2会合ぶりに0.25%の利上げを再開。政策金利は16年ぶりの高水準となった。決定は全会一致だった。
声明で「FOMCは追加の情報と金融政策への意味を引き続き評価する」とし、「徐々にインフレ率を2%に戻すために適切とみられる追加的な金融政策の引き締めの程度を決めるに当たり、金融政策の度重なる引き締め、金融政策が経済活動とインフレ率に及ぼす影響の遅れ、および経済と金融の動向を考慮する」と表明。前回6月の声明文の文言をほぼ踏襲し、FRBが現在の引き締めサイクルの終了を模索する中で、政策の選択肢を残した。
雇用の伸びは「堅調」と指摘。経済活動は「緩やかな(moderate)」ペースで拡大しているとし、6月の前回声明の「控えめ(modest)から幾分上方修正した。
ネイションワイドのチーフ・エコノミスト、キャシー・ボストヤンチッチ氏は「FRBはインフレが低下傾向を続けなければ、追加利上げの可能性を残しており、フォワードガイダンスに変更はなかった」との見方を示した。
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