- 2023/07/27 掲載
米大手銀、資本確保に最長4年か 規制強化で=モルガンS
米連邦準備理事会(FRB)と米連邦預金保険公社(FDIC)は27日、国際金融規則「バーゼル3」の最終化として知られる資本規制強化案を公表するとみられる。2008年の金融危機後に打ち出された国際ルールの下、大手銀の安定を確保する目的がある。
モルガン・スタンレーによると、強化案では大手銀の保有リスク資産(RWA)の算定比率が20%に引き上げられる見通し。当初想定されていた12%を上回る水準となる。リスク資産が多ければ、新規制でより多くの資本を確保することが必要になる。
モルガン・スタンレーのアナリストは、シティグループやゴールドマン・サックスについて、新たな資本要件を満たすまで3─4年と、ほかの大手銀より長くかかると見込んだ。
JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカについては2年未満で達成可能だと見通した。
バーFRB副議長(金融規制担当)は今月の講演で、銀行は新たな要件を満たすため2年の内部留保が必要だろうとの見方を示していた。
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