- 2023/07/27 掲載
中国工業企業利益、1─6月は前年比16.8%減 2桁の落ち込み続く
[北京 27日 ロイター] - 中国国家統計局が27日発表した1─6月の工業部門企業利益は前年比16.8%減少した。需要減退が企業の利益率に打撃を与える中、2桁の落ち込みが続き、追加の政策支援が必要という見方を裏付けた。
1─5月は18.8%減だった。
6月単月では8.3%減、5月は12.6%減だった。
国家統計局は「年初からの減益率は月ごとに縮小している」と指摘。需要拡大に向けて「科学的かつ的確にマクロ政策を運営する」ため、中央政府の指示を重視すると述べた。
1─6月の内訳は、国有企業が21%減益、外国企業が12.8%減益、民間企業が13.5%減益。41の主要工業部門のうち29部門が減益となった。最も減益率が大きかったのは鉄金属製錬・圧延加工部門で97.6%減少した。
工業部門企業利益の統計は、主要事業の年間売上高が2000万元(279万ドル)以上の大企業が対象。
中国共産党中央政治局は24日、マクロ経済政策の調整を強化し内需拡大に注力する方針を表明。景気回復には紆余曲折が予想されるとの認識を示した。
ただ、債務リスクを巡る懸念が高まる中、積極的な景気刺激策が実施される兆しはほとんど見られていない。
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