- 2023/08/03 掲載
為替対応での日銀への働きかけ「承知してない」=松野官房長官
[東京 3日 ロイター] - 松野博一官房長官は3日午前の記者会見で、日銀が7月28日に決めた長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の運用柔軟化に関し、為替の変動を防ぐ必要性について政府から日銀に何らかの働きかけをした事実はあるかと問われ、「お尋ねのような働きかけは承知していない」と述べた。
日銀の植田和男総裁は金融政策決定会合後の記者会見で、政策修正に関連して「副作用の話の中で、金融市場のボラティリティー(変動)を抑えるというところの中に、今回は為替市場のボラティリティーも含めて考えている」と説明していた。
松野官房長官は「日銀との間では常々、さまざまなレベルで緊密な意思疎通を行っているところであり、やりとりの具体的な内容について申し上げることは差し控える」と語った。日銀には「引き続き政府と密接に連携を図りつつ、物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けて適切に金融政策運営を行うことを期待している」とした。
足元の円安傾向に対しては「為替市場の動向やわが国経済・物価への影響については日銀とも緊密に連携しつつ、しっかりと注視している」と指摘。その上で円安などを要因とする物価上昇には、これまで累次にわたる対策を講じてきたとし、「引き続き対策の着実な執行を進めるとともに、物価の動向、国民生活や事業者への影響を注視していく」と語った。
*詳細を追加しました。
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