- 2023/08/03 掲載
長期金利、一時0.655%まで上昇=9年7カ月ぶり高水準―円安進行、株は2日で1300円下落
3日の東京市場は、米国債の格下げや日銀による金融政策修正の余波から円安、株安、債券安が進むトリプル安となった。
東京債券市場では、日銀が7月に政策修正に踏み切ったことや米国債の格下げを受け、国債を売る動きが活発化し、金利上昇が加速。長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りは一時、0.655%まで上昇(債券価格は下落)し、2014年1月以来約9年7カ月ぶりの高水準となった。
これに対し、日銀は7月31日に続き、臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)を実施。金利上昇をけん制した。その後、長期金利が急低下するなど神経質な展開となった。
日銀は7月28日、長期金利の変動許容幅の上限を0.5%から事実上1%に引き上げた。これを受け、長期金利は上昇傾向をたどっている。
【時事通信社】 〔写真説明〕日経平均株価の終値(右)、為替相場(中)、東京債券市場の長期金利(左)を示すモニター=3日午後、東京都中央区
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