- 2023/08/04 掲載
独鉱工業受注、6月は前月比+7.0% 大規模受注が寄与
[ベルリン 4日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が4日発表した6月の鉱工業受注指数(季節・日数調整後)は前月比7.0%上昇した。一部のセクターの大規模受注が寄与した。
ロイターがまとめた市場予想は2.0%低下だった。
輸送機器部門(自動車を除く)の受注が89.2%増加した。航空分野の1件の大型受注が寄与したという。
大規模受注を除くベースでは2.6%低下。
アナリストの間では、鉱工業受注の増加が持続可能か見方が分かれている。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、イエルク・クラーメル氏は、鉱工業受注は依然として減少傾向にあり、今回の上昇は持続可能ではないと指摘。
ハウク・アウハウザー・ランペ銀行のチーフエコノミスト、アレクサンダー・クルーガー氏は、世界経済の低迷とエネルギーコスト高が引き続き鉱工業部門の重しになっているとし、当面は横ばい傾向が続くだろうと述べた。
VPバンクのチーフエコノミスト、トマス・ギツェル氏は、今年の新規受注は3月を除けば、前月比で増加が続いており、比較的心強いとし「ドイツ経済は欧州の病人と呼ばれるほど悪くない」と述べた。
6月は海外受注が13.5%増、国内受注が2.0%減だった。
5月の鉱工業受注指数は6.4%上昇から6.2%上昇に修正された。3月は10.9%低下していたが、5月と6月の大幅上昇で相殺された。
第2・四半期は前期比0.2%上昇にとどまった。
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