- 2023/08/04 掲載
日経平均は小反発、値ごろ感で押し目買い 米国債格下げの余波が重し
[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比33円47銭高の3万2192円75銭と小幅に反発して取引を終えた。前日までの2日間で約1300円下落していたことから、押し目買いが入ったほか、決算を受けた個別物色が相場を支えた。一方、米国債格下げの余波が重しとなったほか、今晩発表される7月の米雇用統計の結果を見極めたい投資家も多く、様子見ムードも強かった。
日経平均は140円安と軟調にスタートした後も下げ幅を拡大し、一時224円安の3万1934円35銭まで下落、7月13日以来、約3週間ぶりに3万2000円を下回った。その後は前日までの大幅下落を受け、自律反発を期待した買いを下支えにプラスに浮上する場面もみられたが、一日を通して相場に目立った方向感はみられなかった。
岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは「全体としては底堅い企業業績を受け、株式市場がどんどん下に抜けていく状況にはない」と指摘。バリュエーション(投資尺度)でみた日本株についてもフェアバリュー(適正価格)だとみており、その観点からも「ここから下方向に下げていく理由はない」(松本氏)という。来週も3万2000円を少し超えた水準で推移するのではないか、との見方を示した。
別の国内証券のストラテジストは「米国の雇用統計待ちで様子見ムードの中、値ごろ感から押し目買いが入った」と指摘、「方向感に乏しい動きだった」という。
TOPIXは0.28%高の2274.63ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は0.27%高の1170.59ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆7196億4100万円。東証33業種では、値上がりは海運や水産・農林、保険の17業種で、値下がりは繊維やその他製品、ゴム製品など16業種だった。
個別では、任天堂が4ー6月期としては過去最高益となったものの、材料出尽くしで2.9%安となった。通期見通しを下方修正したものの、構造改革が好感された花王は5.8%高となった。前日に売られた東京エレクトロンは堅調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1044銘柄(56%)、値下がりは707銘柄(38%)、変わらずは84銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 32192.75 +33.47 32019. 31,934.35─32,294.70
06
TOPIX 2274.63 +6.28 2260.4 2,257.08─2,278.53
0
プライム指数 1170.59 +3.20 1163.0 1,161.64─1,172.61
3
スタンダード 1110.26 +2.61 1104.5 1,104.56─1,111.33
指数 6
グロース指数 976.38 +3.33 969.88 969.88─979.03
東証出来高( 158609 東証売買代金(億円 37196.
万株) ) 41
*記事の体裁を整えて再送します
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR