- 2023/10/03 掲載
NY外為市場=ドル150円台に接近、米政府機関の閉鎖回避で上昇
米議会上下両院は30日、政府のつなぎ予算を可決した。連邦政府機関の閉鎖を土壇場で回避した。
国債利回りは上昇し、指標となる10年債は4.703%を記録した。政府機関閉鎖の回避により米国債に対する需要が減少した一方、経済指標から景気の底堅さが浮き彫りになったためだ。
ドル指数は0.62%高の106.89。ユーロは0.75%安の1.0491ドルだった。
円は0.31%円安の149.77円。一時149.90円まで下落した。
ニューヨークのオアンダのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は、「米国の成長期待は海外よりもはるかに高く、おそらく金利差は拡大した状態が続くだろう」と述べた。
投資家は日本の当局による介入の兆候を注視している。
日銀が公表した9月21─22開催の金融政策決定会合の「主な意見」によると、賃金上昇を伴う物価安定2%目標の持続的・安定的な実現について「来年1―3月ごろには見極められる可能性もある」との意見があった。
ドル/円が150円台に接近する中、鈴木俊一財務相は2日午後、足元の為替の円安に対し「強い緊張感を持って市場の動向をみている」と述べた。ただ、現時点での介入の可能性についてはコメントを避けた。
ドル/円 NY午後4時 149.78/149.81
始値 149.72
高値 149.90
安値 149.69
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0479/1.0483
始値 1.0539
高値 1.0542
安値 1.0481
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