- 2023/10/18 掲載
ASML、第3四半期受注が予想下回る、来年の売上高横ばいへ
[アムステルダム 18日 ロイター] - オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングが18日発表した第3・四半期の受注は市場予想を下回った。
不透明な経済情勢を背景に顧客が投資を抑制しており、来年の売上高は横ばいになると警告。アナリストは7%の増収を予想していた。
同社の株価は1.9%下落している。
同社は半導体業界が恐らく底に近づいているとしながらも「顧客は需要の回復がどのような形になるか引き続き確信を持てていない。このため、当社は来年が移行期間になると予想している」と述べた。
ロジャー・ダッセン最高財務責任者(CFO)は「(顧客は)手元資金や設備投資に非常に慎重になっており、その結果、発注にも非常に慎重になっている」と指摘した。
第3・四半期の純利益は19億ユーロ(20億1000万ドル)で、市場予想と一致した。純受注は26億ユーロ。ジェフリーズは45億ユーロと予想していた。売上高は67億ユーロだった。
InsingerGilissenのアナリスト、Jos Versteeg氏は、半導体市場の回復を予想。ASMLの「ファンダメンタルズは依然として非常に良好だ」と述べた。
ダッセンCFOは、受注残がまだ350億ユーロあると指摘。来年は不透明だが、アジア、米国、欧州の顧客の事業拡張計画を踏まえると、2025年は好調だろうとの見方を示した。
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