- 2025/08/18 掲載
完了時期、公表は27年3月に=1年半先送り―東通原発工事で東北電
東北電力は18日、再稼働を目指す東通原発1号機(青森県東通村)の安全対策工事について、完了時期の公表が2027年3月ごろになると発表した。従来は25年9月までとしていたが、津波対策の再検討などを行うため、1年半ほど先送りした。再稼働時期は未定で、運転できない期間がさらに長期化する。
東通1号機は、想定される津波の高さ(基準津波)が原子炉建屋の敷地の高さを90センチメートル下回り、新規制基準に適合している。ただ同社は、さらに余裕を持たせるため新たな敷地造成を行う方針。敷地の形状が変わることから基準津波の再評価などに時間がかかると判断した。
東通村の畑中稔朗村長は役場内で同社幹部と面談し、「さらに遅延はあり得ない。これが最後だというつもりで会社の総力を挙げて取り組んでほしい」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕東北電力東通原発1号機の安全対策工事の完了時期の公表を巡り、青森県東通村の畑中稔朗村長(右)に報告する同社幹部ら=18日午後、青森県東通村役場
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