• 2023/10/25 掲載

半導体装置メーカーKOKUSAIのIPO、初値は公開価格を15%上回る

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Miho Uranaka Noriyuki Hirata

[東京 25日 ロイター] - 旧日立系半導体製造装置メーカーKOKUSAI ELECTRICは25日、東京証券取引所プライム市場に新規上場した。初値は2116円で、公開価格を15%上回った。半導体市況が弱含み、新規株式公開(IPO)市場がさえない中で、2018年のソフトバンク以来の大型上場は順調な滑り出しとなった。

市場では「公開価格を上回る初値となり、無難なスタートといえる」(松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリスト)との声が聞かれた。

東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックといった半導体関連株は、米金利の高止まりや半導体需要の回復の遅れが警戒される中で上値の重い地合いが継続しているが、政府による半導体産業への支援を踏まえて底堅さも意識されている。

政府による業界への補助への期待は、KOKUSAI株の無難なIPOにもつながったとみられている。KOKUSAIは、他の半導体関連と同様、半導体の需給動向や国際政治情勢などの影響を受けるとみられる。

IPOに伴い、米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が保有株の一部を売却した。追加売却分を除いてKKRの持分は73.2%から47.7%まで低下する。売出総額が1245億円と、過去5年間のIPOで最大となる案件となる。

ただ「IPO市場の復活は期待しにくい」と松井証券の窪田氏は指摘する。KOKUSAIは時価総額5000億円規模で機関投資家の資金流入も見込まれ、個人投資家が中心の小型グロース株とは投資家層が異なる。金利先高観がある中では、新興株市場の軟調な地合いは継続しそうだと松井氏はみている。

KOKUSAIは成膜技術を軸とした半導体製造装置の専門メーカー。18年に日立国際電気(東京都港区)から独立し、現在はKKRの傘下に入っている。

*関連記事:KOKUSAI、24年3月期は減収減益予想 半導体の需要停滞

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