- 2023/10/25 掲載
IHI、今期900億円の最終赤字に 米社製エンジンの追加検査で
[東京 25日 ロイター] - IHIは25日、2024年3月期の最終損益(国際会計基準)が900億円の赤字に転落する見通しだと発表した。不具合が見つかった米社製航空エンジンの追加検査を巡り、開発に参画していた同社も補償や追加整備費用の発生が見込まれるため。従来は500億円の黒字を計画していた。
営業損益の見通しは900億円の黒字から800億円の赤字に下方修正した。中間期、期末とも1株50円とする配当予想は据え置いた。
米航空防衛大手RTXは7月、傘下のプラット・アンド・ホイットニーが出荷したエンジンに不具合が見つかったと公表。仏エアバス機が積んだ同エンジンを今後3年間で600─700基回収・検査する方針を明らかにしていた。
業績への影響を精査していたIHIは、23年7─9月期決算に損失を計上する。
前提為替レートを1ドル=130円から140円に見直したことなども、業績見通しに影響する。
PR
PR
PR