- 2023/10/26 掲載
カナダ中銀、金利据え置き 成長鈍化とインフレ高止まり想定
中銀は声明で「過去の利上げが経済活動を抑制し、物価圧力を緩和させているという証拠が増えている」と指摘。「一連の指標は経済の需要と供給が均衡に近づきつつあることを示唆している」とした。
インフレは24年下期には約2.5%に鈍化し、25年末までに2%の目標に回帰する見込みとしつつも、「エネルギー価格とコアインフレの継続的な持続性により、短期的な軌道はさらに高くなる」という見通しを示した。
同時に、コアインフレを示す指標には「さほど下方モメンタム」は見られないとし、追加利上げの可能性に含みを持たせる文言を維持。「物価安定に向けた進展の遅れとインフレリスクの高まりを懸念しており、必要に応じ政策金利をさらに引き上げる用意がある」と言明した。
物価安定へのリスク要因としては原油価格の上昇と、地政学的な不確実性増大につながるイスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの紛争と指摘した。
23年の成長率見通しは1.2%、24年は0.9%とし、それぞれ7月時点の1.8%、1.2%から下方修正した。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR