- 2023/10/26 掲載
午後3時のドルは一時150.50円、1年ぶり高値 介入見送りか
[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の150円半ばで取引されている。米金利高を受けて一時1年ぶり高値となる150.50円まで上昇したが、円買い介入らしき動きは見られなかった。
前日海外市場の終盤に150円前半へ上昇したドルは、日中も底堅い動きが継続した。アジア時間の米10年債利回りが一時4.98%付近と、23日以来の5%乗せが目前に迫ったことなどを背景に、下値を切り上げる展開となった。
ドル150円台は、政府・日銀が円安是正の円買い介入に動く可能性のある節目として大きな注目を集めていた。しかし日中のドルに目立った動きはなく、介入は行われなかった公算が大きい。
トレイダーズ証券市場部長の井口喜雄氏は「目先の円買い介入は難しいとみている。ボラティリティーの上昇が見られず、大義名分に乏しい。国際通貨基金(IMF)幹部も否定的な見解を示している」として、ドルのじり高展開が続くとみている。
この日の通貨オプション市場では、ドル/円の1カ月物予想変動率(インプライド・ボラティリティー)が7%後半から8%半ばへ上昇した。しかし、昨年10月の介入時につけた16%台は大きく下回っている。
ドルは円以外の通貨に対しても堅調で、豪ドルやNZドルに対しても1年ぶり高値を更新した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 150.49/150.50 1.0541/1.0545 158.64/158.68
午前9時現在 150.09/150.10 1.0564/1.0568 158.58/158.62
NY午後5時 150.19/150.22 1.0563/1.0567 158.72/158.76
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