- 2023/10/27 掲載
トルコ中銀、政策金利を35%に引き上げ 必要なら追加利上げも
[イスタンブール 26日 ロイター] - トルコ中央銀行は26日、主要政策金利の1週間物レポレートを500ベーシスポイント(bp)引き上げ、35%とすることを決めた。物価高騰が続く中で、積極的な金融引き締めを進めた。
9月のインフレ率は前年同月比61.53%に達し、来年にかけて上昇が続くと予想されている。中銀はインフレを抑制するため、必要なだけ金利をさらに引き上げる用意があると改めて表明した。
中銀は6月以降、政策金利を計2650bp引き上げてきた。
ロイターがまとめた市場予想では、大半のエコノミストが500bpの利上げを予想していた。4人が250bpの利上げ、1人が300bpの利上げをそれぞれ見込んでいた。
大部分のアナリストは中銀は金融引き締めをさらに進めると予想している。ブルーベイ・アセット・マネジメントのシニアストラテジスト、ティモシー・アッシュ氏は「年末までに500bpの利上げを2回実施し、政策金利は45%になる可能性が高い」との見方を示した。
利上げ決定後、通貨リラはドルに対して小幅に下落し、1ドル=28.156リラとなった。リラはこの2年で約70%下げている。エルドアン大統領が高金利に長年反対してきたことなどが背景にある。
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