- 2023/10/27 掲載
好調な米GDP、軟着陸示唆 米債利回り高止まりも=財務長官
[ワシントン 26日 ロイター] - イエレン米財務長官は26日、5%に近い第3・四半期の米国内総生産(GDP)の伸びについて、米経済の「ソフトランディング(軟着陸)」を示唆している可能性があるという認識を示した。同時に、期間が長めの米国債利回りが高止まりする可能性もあると述べた。
イエレン長官はブルームバーグのインタビューで、米GDP統計は「力強い良好な数字で、経済の好調を示している」と語った。
第3・四半期の米GDP速報値は年率換算で前期比4.9%増と、21年第4・四半期以来の高い伸びとなった。景気後退懸念にもかかわらず、底堅い労働市場を背景に堅調な個人消費が主導し、市場予想も上回った。
イエレン長官は最近の米長期債利回り急伸について、米財政赤字拡大や景気後退を巡る懸念が要因という見方を否定。「経済の好調さを反映する重要なものと考えている」とした上で、 米国の人口動態に絡む構造的な条件を背景に「今後数年で低下する可能性も十分にある」と述べた。
また、米国の債務コストは「金利が高止まりすれば、より大きな課題になる」としつつも、バイデン大統領が提案した10年間で2兆5000億ドルの財政赤字削減を目指す政策によって、債務コストはGDO比で「2%をはるかに下回る」管理可能な水準に保たれると述べた。
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