- 2023/10/27 掲載
中東情勢の影響注視=現行の金利「長期間」維持―欧州中銀
【ロンドン時事】欧州中央銀行(ECB)は26日の定例理事会で、11会合ぶりに利上げを見送った。金融引き締めの効果は強く出ており、現行の金利水準を「十分に長期間」(ラガルド総裁)維持することで、2%の物価目標の達成が可能と判断した。中東などで地政学リスクが高まれば、ユーロ圏経済の下押し要因になる可能性があり、影響を注視する考えだ。
ラガルド氏は理事会後の記者会見で、現状の金利水準を「ピークに達したと判断するつもりはない」と説明。利下げの議論は時期尚早と強調し、市場の動きをけん制した。今後の金融政策については「今こそ経済指標に依拠して決めるべき時だ」と訴えた。
【時事通信社】
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