- 2023/10/28 掲載
FRB、24年にかけ据え置き観測強まる コアPCE価格指数鈍化で
ただ、堅調な個人消費を背景に物価圧力が依然根強い中、年内利上げの可能性もなお残されている。
9月の米PCE価格指数は、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数の伸びが前年同月比3.7%と、約2年ぶりの低水準となった。しかし依然としてFRBの目標である2%を大幅に上回っている。
市場では、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは見込まれておらず、12月会合までの利上げ確率は20%弱にとどまっている。また、来年6月に初回の利下げが実施されるという見方も引き続き織り込んでいる。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのアナリストは「全体として支出は引き続きプラスで、インフレは鈍化しており、金融政策当局者にとって歓迎すべき組み合わせだ」と指摘。「われわれは引き続き、成長ペースが一段と減速し、物価圧力をさらに緩和させると想定しており、FOMCでは年内様子見姿勢が維持されるだろう」と述べた。
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