- 2023/10/28 掲載
米エクソンモービル、第3四半期純利益91億ドル 前年比54%減
[ヒューストン 27日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルが27日発表した2023年第3・四半期決算の純利益は91億ドルとなり、過去最高益だった前年同期からは約54%減った。ただ、原油価格の回復を受けて前四半期(23年第2・四半期)を上回った。ガソリンやディーゼル用燃料の需要が堅調だったことも業績に寄与した。
第3・四半期の1株当たり利益は2.25ドルで、LSEGのコンセンサス予想の2.37ドルを下回った。ロシアのウクライナ侵攻を受けて石油・ガス価格が高騰していた前年同期は4.68ドルだった。
LSEGのデータによると、第3・四半期の原油価格の平均は1バレル=85.92ドル。前四半期は77.73ドルだった。
原油と燃料の価格上昇が業績に寄与した一方、化学事業は原材料費の高騰が響いた。第3・四半期の化学製品部門の利益は2億4900万ドルと、前四半期の8億2800万ドルから大幅に減った。
手元資金は引き続き増加し、前四半期より10%増の330億ドルとなった。
エクソンモービルは2023年に計175億ドルの自社株買いを計画している。
年末までに目指していた19年比で90億ドルのコスト削減は第3・四半期に既に達成し、年内にさらなる削減を見込んでいる。
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