• 2023/10/28 掲載

韓国SKの「不同意」壁に=キオクシアとWD、統合白紙

時事通信社

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半導体大手キオクシアホールディングスと米ウエスタンデジタル(WD)が統合交渉を打ち切った。2021年ごろから始まった協議は大詰めの局面を迎えていたが、キオクシアに間接出資する韓国SKハイニックスの「不同意」が壁となり、ついに暗礁に乗り上げた。

キオクシアは、経営危機に陥った東芝が17年に半導体メモリー事業を分社して設立した「東芝メモリ」が母体。18年に米投資ファンドのベインキャピタルなどの連合に売却された。SKはその際、約4000億円を投じ、ベインを介する形で約15%を間接出資した。

キオクシアはその後、WDとの統合を模索。一時は交渉が途絶えた時期もあったが、市況の悪化に背中を押される形で今夏ごろから協議が加速し、一部では「10月中かは分からないが、まとまるだろう」(交渉関係者)と楽観ムードも漂い始めていた。

そこに立ちふさがったのがSKだ。両社が統合すれば「NAND型」と呼ばれるメモリーのシェアで自社が劣後する点を懸念。キオクシアとの関係強化などを期待して出資に応じた事情もあり、統合を簡単には認められない。26日にはこれまでの沈黙を破り、決算会見の場で幹部が公然と「(統合に)同意していない」と言明した。

SKに譲歩の兆しが見えない中、業を煮やしたWD側は交渉継続をあきらめ、キオクシア側に打ち切りを通告した。

キオクシアとWDは22年10~12月期以降、ともに3四半期連続で純損失を計上するなど不振にあえぐ。巻き返しを狙った統合構想は白紙に戻り、両社は当面、それぞれが独自に生き残りの道を探ることになる。

【時事通信社】 〔写真説明〕半導体大手キオクシアホールディングスのロゴマーク=21日、横浜市

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