- 2023/10/30 掲載
全米自動車労組執行部、フォードとの新協約承認 賃上げ3割超
[デトロイト 29日 ロイター] - 全米自動車労働組合(UAW)執行部は29日、米フォード・モーターと暫定合意した労働協約を承認した。フルタイム従業員の30%以上の賃上げなど、会社側から大きな譲歩を勝ち取った。
UAWが一斉ストライキを実施した「ビッグ3」のうち、ゼネラル・モーターズ(GM)のみが妥結に至らず労使交渉が続いている。UAWのショーン・フェイン委員長は28日、テネシー州スプリングヒルにあるGMのエンジン・完成車工場にストを拡大するよう呼びかけた。
フォードとの合意内容には81億ドルの生産関連投資が含まれ、4年半の協約期間中の給与上乗せ幅が最大7万ドルに上る可能性がある。
部品工場と完成車工場の賃金格差や工場ごとの賃金分類を撤廃した。
パートタイム従業員の賃金は2倍以上になる。フルタイムは最高賃金が2028年までに30%以上上昇し、時給42.60ドルになる可能性がある。
フェイン委員長は29日に投稿した動画で「過去40年間この国で繰り広げられてきた階級闘争の転換点だ」と強調した。
労組は当初求めていた週32時間労働、確定給付年金の復活、協約契約期間中の40%賃上げは取り下げた。
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