- 2023/10/30 掲載
FOMCやアップル決算焦点、金利動向なお鍵=今週の米株式市場
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 30日に始まる週の米国株式市場は連邦公開市場委員会(FOMC)、雇用統計、アップルの決算発表を材料に、年内の相場を方向付ける重要な局面となる可能性がある。
10月は一般に考えられている通り、変動率が高い相場展開となってきた。米国債利回りの急騰と地政学的な不確実性が圧迫要因となり、S&P総合500種は月初から3.5%下落し、7月下旬の高値から10%超下げた。
年内いっぱい荒い展開が続くかどうかは、債券市場に大きく左右されるかもしれない。連邦準備理事会(FRB)の「高い金利を長期間維持する」スタンスと米財政を巡る懸念の高まりで米10年債利回りは今月、2007年以来となる5%まで上昇した。株式にとっては逆風だ。
10月31日─11月1日のFOMCでFRBがタカ派メッセージを強めた場合に長期金利がさらに上昇する可能性を投資家は懸念している。11月3日発表の10月雇用統計も堅調な内容ならば国債利回りの上昇圧力となる。
CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「市場が国債利回りがピークを付けたと確信した時に株式相場は持ち直し始めるだろう」と語った。
CMEのフェドウオッチによると、FRBは今回のFOMCで政策金利を据え置くことがほぼ確実視されている。
アップルが11月2日に予定する決算発表も注目を集める。テスラやグーグルの親会社アルファベットなど、グロース・大手テック銘柄の一部は決算が失望感を誘った。
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