- 2023/10/30 掲載
HSBC、第3四半期は増益 30億ドルの自社株買い発表
[香港/ロンドン 30日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングスが30日発表した第3・四半期決算は、税引き前利益が240%増加した。金利上昇で収益性が押し上げられた。また30億ドル規模の自社株買いを新たに発表した。
税引き前利益は77億ドル。前年同期は32億ドルだった。ただ、コスト増を背景に、HSBCがまとめたブローカーの平均予想の81億ドルは下回った。
今年はコストが4%増加する見通しとし、従来目標(3%増)以上にコストがかさむとの見方を示した。テクノロジー関連やオペレーション上の支出が増加するほか、第4・四半期にボーナスを増額することを検討しているためとしている。
自社株買いは来年2月までに完了すると説明。今年発表した自社株買いの総額は70億ドルとなった。
今年3回目の中間配当として1株当たり0.1ドルを支払うことも発表した。今年の配当総額は0.3ドル。
純金利マージンは1.70%で、前期から2ベーシスポイント低下。アジアを中心に、顧客が預金をターム商品に移す動きが加速したことを反映した。
中国本土の商業用不動産セクターに関連して5億ドルの減損を計上した。
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