- 2023/11/07 掲載
IMF、中国の23年成長率予想を5.4%に引き上げ 24年は4.6%
IMFは声明で、24年は4.6%へ減速する可能性があると予想。中国の不動産部門が引き続き低迷し、外需がふるわないためと指摘した。ただ10月のIMF世界経済見通し(WEO)で示した予想の4.2%を上回る。
中国は1兆元(1370億ドル)の新規国債発行を承認したほか、地方政府が24年の国債発行枠の一部を前倒しすることを認めた。
IMFのゴピナート筆頭副専務理事は「予想を上回る第3・四半期の結果と最近の政策発表を受けて、23年と24年はWEOの予測をいずれも0.4%ポイント上方修正した」と説明した。
ゴピナート氏は生産性の低迷と人口の高齢化が逆風となり、中国の成長率は中期的には徐々に低下し、28年には3.5%前後になるとの見方を示した。
中国は不動産市場を支援するために多くの政策を導入してきたが、より早い回復と移行期間の経済的コストを抑えるためには一段の措置が必要と述べた。
包括的な政策パッケージに含めるべき措置として、存続不可能な不動産開発業者の退場加速、住宅価格調整の阻害要因の除去、住宅完成に向けた中央政府の追加資金拠出、バランスシート修復と小規模不動産市場への適応に向けた存続可能な不動産開発業者への支援ーーを挙げた。
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