- 2025/02/13 掲載
吉利汽車とルノー、ブラジルでの提携拡大で協議中=関係筋
両社は昨年、内燃機関車のエンジンを手がける合弁事業を設立し、共同で所有する韓国の工場で生産した自動車の販売を開始している。
関係者2人によると、今回の契約の下、吉利は早ければ年内にもルノーのブラジルの小売り網を利用して吉利ブランド車の販売を開始するという。
また吉利はルノー・ブラジルの少数株主となり、ルノーのブラジル南部の都市クリチバの工場で車両の組み立ても行うことになる。投資額の規模は現時点では不明。
この動きはルノーのブラジル工場の生産能力増強につながり、欧州市場への依存度を下げる同社の全般的な計画と一致する。ブラジルは同社にとって5番目に大きな海外市場。
また吉利にとっては、国内での厳しい価格競争や、米国、カナダ、欧州連合(EU)などの先進諸国が中国製自動車に課す高額関税に取り組む中、新たな市場への進出が後押しされる。
中国乗用車協会(CPCA)によると、ブラジル市場は昨年、中国からの電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の輸出で最も成長し、出荷台数は2倍以上の15万2000台に上った。また、中国の新エネルギー車(NEV、EVとPHVを含む)にとって、ブラジルはベルギーに次いで2番目に大きな市場となった。
ブラジルにおける提携の技術的な詳細についてはなお検討が進められている。関係者の1人は、吉利がルノーの工場にガソリン車、ハイブリッド車、EVの生産向けにマルチエネルギー対応のプラットフォームを設置する可能性があると述べた。
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