- 2025/04/23 掲載
金利据え置き支持、関税でインフレリスク=クーグラーFRB理事
トランプ政権の通商、移民、財政政策や規制見直しがインフレや労働市場にどのような影響を与えるか注意深く見守っているとし、予想より「かなり大きい」関税に明らかに注目していると述べた。
講演原稿で「見通しに対するリスク、特にインフレ上振れリスクや雇用下振れリスクも注視している」と述べた。
FRBの政策は経済の変化に対応できる「良い位置にある」とし、「経済活動と雇用が安定している間、こうしたインフレ上振れリスクが続く限り、現在の政策金利を維持することを支持する」と表明した。
第1・四半期の米経済は減速した可能性が高いとした上で、家計や企業が関税に備える中、購入「前倒し」が成長を押し上げた可能性があると指摘した。
最近の金融市場のボラティリティーも懸念材料だとし、「金融環境が持続的に引き締まれば、将来の成長の重しになりかねない」と述べた。
労働市場は堅調でおおむね均衡しているが、インフレ率抑制の進展は鈍り、FRBの目標である2%を上回ったままだと指摘した。短期的なインフレ期待は上昇しているものの、長期的な期待はなお抑制されているとし、「この状態が続くことを願う」と述べた。
金利調整が実際の経済情勢に影響をもたらすには時間がかかるため、不確実性が高い現状ではリアルタイムのデータを注視し、経済の変化をできるだけ早く察知しなければならないと強調した。
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