- 2025/05/13 掲載
米新車販売価格、4月は前月比+2.5% 関税影響し通常の倍超
[デトロイト 12日 ロイター] - 4月の米新車販売価格が急上昇したことが、12日に公表されたデータで分かった。トランプ米大統領による自動車関税措置の影響が波及している兆候が鮮明になった。
コックス・オートモーティブによると、割引やキャンペーン後の平均価格は前月比2.5%上昇。同時期の上昇率としては近年の1.1%の倍以上に達した。過去10年間でこれほど上昇幅が大きかったのは、コロナ禍の工場閉鎖の影響で2.7%上昇した2020年4月だけだ。
実際には、価格を引き上げているメーカーほとんどない。それでも、関税を受けた値上げを先取りしようと買い手が殺到しているため、消費者の需要はここ数カ月で高まっていると、ディーラーや自動車会社の幹部は述べている。
コックスのエグゼクティブアナリスト、エリン・キーティング氏は「たとえ自動車メーカーが価格を据え置いたとしても、関税によって最終的に価格が上昇するという消費者の見方が、特定のモデルのインフレにつながった可能性が高い」と指摘。「それらのモデルはより多くの需要があるため、ディーラーレベルでの価格決定力学が価格上昇を後押ししたのだろう」と語った。
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