- 2025/05/13 掲載
スウェーデンEVポールスター、欧州強化で経営再建=CEO
EV需要が世界的に鈍化している上、同社の米国と中国の事業では追加関税の応酬に伴って収益への悪影響が増していることが要因。
このため同社は全車種販売台数の75%を占める欧州市場での事業に一段と注力することで赤字体質脱却と累積債務の解消を図る方針だ。
マイケル・ローシェラー最高経営責任者(CEO)が同日、2025年第1・四半期(1―3月)決算開示を受けたアナリスト向けオンライン説明会で表明した。同氏は自動車業界の経験が豊富で、数カ月前にCEOに就任。大がかりな経営戦略変更の陣頭指揮を執っている。
同氏は説明会で「欧州は最も優先度の高い市場だ。われわれは自社の強みを重視しており、その強みが最大に発揮されているのはやはり欧州だ。ボルボと共同展開する充実したサービス網と多くの販売店があり、ブランド認知度も非常に高い」と強調した。
ドイツの販売価格が5万7900ユーロのEV「ポールスター4」モデルの販売台数は、第1・四半期の全車種販売台数1万2304台の約半分を占めた。「ポールスター3」モデルは20%を占める売れ行きだった。
この2モデルの販売増加により、第1・四半期純損失は1億9000万ドルに縮小した。前年同期は2億7600万ドルの純損失だった。粗利益率も前年同期はマイナス7.7%だったが、プラス6.8%に改善した。
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