三越伊勢丹、今期2.2％営業増益見込む　3年連続で過去最高更新へ

Kentaro Okasaka

［東京　１３日　ロイター］ - 三越伊勢丹ホールディングスは１３日、２０２６年３月期通期の連結営業利益が前年比２．２％増の７８０億円になるとの見通しを発表した。実現すれば３年連続での過去最高更新となる。ＩＢＥＳがまとめたアナリスト９人の営業利益予想の平均値７６４億円を上回った。

年間配当予想は前年から６円引き上げ６０円とした。アプリやカードを通じた「識別顧客」基盤を生かした収益拡大を計画。海外顧客は、最近導入したアプリの効果で下期からの回復を見込む。

併せて発表した２５年３月期通期の連結営業利益は同４０．４％増の７６３億円だった。伊勢丹新宿本店が４０００億円の大台を超えるなど、主要店舗の多くが大きく売り上げを伸ばした。

発行済み株式の５．５％に当たる２０００万株・３００億円を上限に自社株買いを決議したことも発表。取得期間は５月１４日から１０月３１日で、取得した株式は１１月１４日に消却する。