- 2025/05/19 掲載
マスク氏のxAI、グロックの南ア白人大虐殺主張は不正変更のためと反論
xAIは、14日未明にグロックの応答ソフトウエアに不正な変更が加えられ、通常の審査プロセスを回避したとして「この変更はグロックに政治的な題材に関する特定の回答をするよう指示するもので、xAIの内部ポリシーと中核となる価値観に違反している」とコメントした。
グロックの利用者が他の事柄に関する議論の中で、グロックが南アの「白人大量虐殺」の話題を持ち出したことに気付いてやりとりのスクリーンショットを「X」に投稿していた。
xAIは15日の「X」への投稿では、問題に対処するためにシステムを更新すると説明した。xAIは自動化したシステムでは捕捉できないグロックの回答に関する障害に対応するため、24時間体制の監視チームを設置することなども表明している。
南ア生まれの白人であるマスク氏らは、南アの土地収用法について白人に対する人種差別だと主張。マスク氏が支援するトランプ米大統領は南アで白人に対する「ジェノサイドが行われている」と証拠を示さず繰り返している。南ア政府は迫害の証拠はなく、トランプ氏らによる「ジェノサイド」の主張は根拠がないと反論している。
生成AIが政治的偏見を示したり、ヘイトスピーチをしたりして正確性に疑義を呈している問題は、少なくとも2022年に米オープンAIが対話型AI「チャットGPT」を開発して以来懸念されてきた。
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