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[東京 18日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比255円06銭高の3万8791円80銭と続伸した。為替のドル高/円安の基調が投資家心理を支えた。中東情勢への警戒感がくすぶるほか、前日は米株安でもあり「意外高」との受け止めがある。海外短期筋による買い流入が指数を押し上げたとの思惑が聞かれた。 日経平均は前日の米株安を嫌気して172円安で寄り付いたが、短時間でプラスに転じ、前引けにかけて徐々に上値を伸ばした。中東情勢やトランプ関税など外部要因が不透明な中では国内投資家は手掛けにくいと意識された一方、先物に断続的な買いが入っており、買いの中心は海外短期筋との見方が聞かれた。 フィリップ証券の増沢丈彦・株式部トレーディング・ヘッドは、海外短期筋が価格決定権を握る地合いになっていると指摘。物色傾向がまちまちな中で「本質的な買い材料はなく、需給に振らされている面がある。持続性は乏しいのではないか」との見方を示している。節目に意識された3万8500円を上回ってきたことが、追随買いを誘ったとの声もあった。
朝方発表された5月貿易統計速報は、貿易収支が6376億円の赤字。2カ月連続の赤字だった。米国向け輸出は自動車が24.7%、自動車部品が19.0%それぞれ減少し、トランプ関税の影響が意識された。4月の機械受注統計が3カ月ぶりの減少となる中、機械セクターは弱かった。
TOPIXは0.53%高の2801.69ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9988億4700万円だった。東証33業種では、値上がりはその他製品やパルプ・紙、証券など26業種、値下がりは鉄鋼や海運、銀行など7業種だった。
ファーストリテイリングやアドバンテストがしっかり。任天堂は取引時間中として実質的な上場来高値を更新した。一方、ファナックやニデックが弱い。日本製鉄は軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1037銘柄(63%)、値下がりは520銘柄(31%)、変わらずは70銘柄(4%)だった。
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