- 2025/06/25 掲載
米国株式市場=続伸、S&P最高値に迫る 中東の緊張緩和で
ナスダック100指数は最高値を更新して終了。S&P総合500種は2月19日に付けた終値での最高値に迫った。
トランプ大統領は23日夜、イスラエルとイランの停戦合意を発表した。その後、イスラエルが停戦に違反したもようだが、投資家はそれでも停戦の表明を緊張緩和の兆候と受け止めた。
AXSインベストメンツのグレッグ・バスク最高経営責任者(CEO)グレッグ・バスク氏は「市場は強気に転じた。停戦が市場の上昇を加速させた。投資家は中東情勢の沈静化が債券や原油価格の重荷になりつつも、株式市場にとっては実に好材料だとみている」と述べた。
原油価格は紛争に関連した供給懸念が薄れたことで下落し、エネルギー株を押し下げた。
パウエル議長は24日、下院金融サービス委員会で証言し、関税の引き上げで今夏にインフレが加速し始める可能性があるとし、トランプ大統領が繰り返し要求している利下げを急がない姿勢を改めて表明した。
金融市場では7月の利下げ確率が20%超、9月の確率が70%近く織り込まれている。
コンファレンス・ボード(CB)が24日発表した6月の消費者信頼感指数は5.4ポイント低下し93.0となった。消費者は今後6カ月間の景気や雇用の見通しを懸念している。
バスク氏は「このような経済データが米経済の強さに影を落としていることが年内の利下げ確率を高める要因の一つとなっている」と述べた。
S&P500の主要11セクターでは情報技術が上昇率トップだった。
超大型ハイテク7銘柄「マグニフィセントセブン」では、電気自動車(EV)大手テスラが2.4%下落し、アンダーパフォームした。
中東の緊張が緩和する中、航空株は上昇。S&P1500航空指数は2.4%高となった。
一方、防衛関連株は売られ、ロッキード・マーチンは2.6%、RTXは2.7%、それぞれ下落した。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが1週間ぶりの高値を付けたことを受け、関連銘柄は買われた。コインベース・グローバルは12.1%、マイクロストラテジーは2.7%上昇した。
半導体大手ブロードコムは3.9%上昇し、過去最高値を更新。HSBCが投資判断を「ホールド」から「バイ」に引き上げた。
物流大手フェデックスは引け後に発表した四半期決算を受け、時間外取引で4%超下落した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.27対1の比率で上回った。ナスダックでも3.27対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は169億4000万株。直近20営業日の平均は181億2000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 43089 507. 1.19 42807 43183 42794
.02 24 .13 .48 .08
前営業日終値 42581
.78
ナスダック総合 19912 281. 1.43 19809 19946 19795
.53 56 .62 .72 .29
前営業日終値 19630
.98
S&P総合500種 6092. 67.0 1.11 6061. 6101. 6059.
18 1 21 76 25
前営業日終値 6025.
17
ダウ輸送株20種 15374 277. 1.84
.57 47
ダウ公共株15種 1051. -0.3 -0.0
18 1 3
フィラデルフィア半導体 5441. 197. 3.77
87 56
VIX指数 17.48 -2.3 -11.
5 85
S&P一般消費財 1737 12.3 0.71
S&P素材 553.8 4.13 0.75
2
S&P工業 1228. 10.4 0.86
39 3
S&P主要消費財 901.7 -0.3 -0.0
1 3
S&P金融 858.5 12.6 1.5
5 5
S&P不動産 265.6 1.09 0.41
9
S&Pエネルギー 649.3 -9.9 -1.5
9 8 1
S&Pヘルスケア 1560. 18.4 1.19
28 1
S&P通信サービス 362.6 4.97 1.39
2
S&P情報技術 4821. 76.4 1.61
49 6
S&P公益事業 414.4 1.63 0.4
2
NYSE出来高 13.33
億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 3886 + 55 大阪比
5
シカゴ日経先物9月限 円建て 3876 - 45 大阪比
5
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR