米ダウ、欧州の化学工場3カ所閉鎖へ　800人を追加削減

Pooja Menon　Katha Kalia

[７日 ロイター] - 米化学メーカーのダウは７日、欧州での構造的な課題に対応するため、ドイツなどの上流事業所３カ所を閉鎖し、約８００人の人員削減を行うと発表した。

閉鎖により、欧州における高コストでエネルギー集約型の事業が縮小されるという。

欧州連合（ＥＵ）における生産コスト上昇、需要低迷、厳しい環境規制を受け、世界の化学企業は戦略の見直しを迫られている。

ダウは昨年、欧州における一部資産の見直しを開始したと発表していた。

今回は、ドイツ・ベーレンのエチレンクラッカー、シュコパウのクロールアルカリ・ビニル製造設備、英国バリーの塩基性シロキサン工場を今後２年以内に閉鎖する方針。

同社は１月にも、１０億ドルのコスト削減計画の一環として全世界で約１５００人を削減すると発表していた。

昨年９月時点の従業員は約３万６０００人。