- 2025/07/08 掲載
そごう・西武、再建へ始動=池袋本店、9日一部開業
そごう・西武は9日、大規模改装中の西武池袋本店(東京都豊島区)で、3階の化粧品売り場を先行開業する。香水などを含めたコスメ売り場としては日本最大級で、需要が見込める分野に集中する新たな店舗戦略で集客を狙う。米投資ファンド傘下に入り約2年。再建に向けて稼ぎ頭の旗艦店がようやく始動する。
開業に先立つ8日、報道陣に公開された化粧品売り場では、47ブランドを展開予定。スキンケア体験などができる個室や、共用のカウンセリング専用ブースも設けた。12月にオープン予定の1階の香水フロアを合わせると、コスメ売り場は改装前の1.4倍に拡大する見通しだ。
池袋本店では2023年、業績不振のそごう・西武売却を巡り、当時の親会社セブン&アイ・ホールディングスと対立した労働組合が、百貨店では61年ぶりのストライキを断行した経緯がある。そごう・西武はその後、米投資ファンドに売却され、同本店の不動産は家電量販大手ヨドバシホールディングスに売り渡された。
「ヨドバシカメラ」の出店で百貨店の売り場面積が半減するため、店舗構成は化粧品や海外の高級ブランド、食品などに絞る。今後フロアごとに順次オープンし、全面開業は26年1月以降の予定だ。寺岡泰博店長は「強化する領域についてはこれまで以上の内容にして、新しい百貨店を目指したい」と話した。
【時事通信社】
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