• 2025/07/16 掲載

日産の象徴、65年の歴史に幕=追浜工場、活用策を検討

時事通信社

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日産自動車が創業の地である神奈川県内2工場での車両生産終了を決めた。特に追浜工場(横須賀市)は、多くの名車を生み出した「日産のアイコン(象徴)」(イバン・エスピノーサ社長)。販売不振で稼働率低下に苦しむ中、約65年の歴史に幕を下ろし、売却も含めた活用策を探る。

「何度も足を運んだ歴史的な拠点。一番の苦渋の判断だった」。エスピノーサ社長は15日の記者会見で苦しい胸の内を語った。

追浜工場は1961年に操業開始。「ブルーバード」「マーチ」など同社の代表車種を手掛ける主力工場として累計1780万台以上を生産してきた。現在は小型車「ノート」を、今年度後半には多目的スポーツ車(SUV)「キックス」の製造も始める予定だ。

調査会社によると、同工場の昨年の稼働率は4割程度と損益分岐点を大きく下回る。日産は今回の生産拠点統廃合で、国内の生産コストが約15%削減されると見込む。

ただ、地元経済への影響は大きい。追浜地区では、隣接施設も含めて約4000人の従業員を抱え、そのうち約2400人が車両生産に携わる。日産は会見に先立ち、生産終了方針を従業員に伝達。他の工場や別事業への配置転換といった代替策で雇用維持に努める。

また、地元部品メーカーなどの調達先とも個別に対応策を協議。生産移転先がある福岡県への事業移転や部品輸送なども支援する方針だ。

一方、生産終了後の追浜工場の扱いは不透明感が強い。関係者によると、「閉鎖となれば多額の費用がかかる」ことから、台湾電子機器製造大手、鴻海(ホンハイ)精密工業など複数社と、売却を視野に検討を進めているもようだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕日産自動車追浜工場の正門=5月18日、神奈川県横須賀市 〔写真説明〕記者会見する日産自動車のイバン・エスピノーサ社長=15日午後、横浜市西区

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