- 2025/07/22 掲載
米国株式市場=S&P・ナスダック最高値更新、アルファベットなど上昇
Noel Randewich Nikhil Sharma
[21日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が終値で最高値を更新した。週内に決算発表を控えるアルファベットなど大型株が上昇し、指数を押し上げた。
グーグルの親会社であるアルファベットは23日の決算発表を前に2.7%上昇。電気自動車(EV)大手テスラも23日に決算を発表する予定で、超大型ハイテク7銘柄「マグニフィセントセブン」の決算の皮切りとなる。両社の決算は今後数日中に業績報告を行う他の大手企業の動向を占う材料になるとみられる。
テスラは0.35%下落したが、アップルは0.62%上昇、アマゾン・ドット・コムは1.43%上昇した。
通信大手ベライゾン・コミュニケーションズは通期利益見通しを上方修正し、株価は4%以上上昇した。
LSEGのデータによると、S&P500採用企業の第2・四半期利益は主に大手ハイテク企業がけん引し、6.7%増加すると予想されている。
USバンク・ウェルス・マネジメントの国内投資ストラテジスト、トム・ヘインリン氏は「これまでのところ、決算を発表した企業は総じて前四半期のガイダンスを達成もしくは上回っており、企業収益や個人消費に悪化は見られない」と述べた。
トランプ大統領による8月1日の関税期限が迫る中、S&P500は年初来で約8%上昇している。投資家は、関税による経済的損害が懸念されているほど大きくないとみている。
ラトニック商務長官は20日、欧州連合(EU)と貿易協定を締結できると確信していると述べた。ただ、8月1日は関税発動の厳格な期限だと強調した。
トランプ氏はEUとメキシコからの輸入品に8月1日から30%の関税を課すと表明している。
S&P主要11業種中7業種が上昇し、通信サービスが1.9%高、一般消費財が0.6%高と上げを主導した。
米取引所の合算出来高は197億株。直近20営業日の平均は177億株。
関税を巡る不確実性による経済への影響を探る上で、24日発表される新規失業保険週間申請件数と7月の企業活動報告が注目される。
また、特に先週のインフレ指標がまちまちだったことから、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の22日の講演も、利下げ時期に関する手がかりを得る上で注目される。
S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.7対1の割合で上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 44323.07 -19.12 -0.04 44368.4 44601.85 44311.42
前営業日終値 44342.19
ナスダック総合 20974.18 78.52 0.38 20960.33 21077.37 20957.44
前営業日終値 20895.66
S&P総合500種 6305.6 8.81 0.14 6304.74 6336.08 6303.79
前営業日終値 6296.79
ダウ輸送株20種 15840.61 -21.5 -0.14
ダウ公共株15種 1076.01 2.11 0.2
フィラデルフィア半導体 5739.42 6.8 0.12
VIX指数 16.65 0.24 1.46
S&P一般消費財 1806.44 10.8 0.6
S&P素材 570.21 3.09 0.54
S&P工業 1274.24 -7.71 -0.6
S&P主要消費財 889.49 0.32 0.04
S&P金融 871.52 -2.53 -0.29
S&P不動産 263.59 0.93 0.35
S&Pエネルギー 650.48 -6.32 -0.96
S&Pヘルスケア 1526.87 -9.41 -0.61
S&P通信サービス 379.06 7.07 1.9
S&P情報技術 5156.92 6.82 0.13
S&P公益事業 426.51 1.23 0.29
NYSE出来高 11.67億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 39840 + 10 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 39790 - 40 大阪比
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