ジェーン・ストリート、インドが取引再開承認　5.67億ドル預託後

[２１日 ロイター] - インド証券取引委員会（ＳＥＢＩ）は２１日、米自己勘定トレーディング会社ジェーン・ストリートに対する取引規制を解除したと発表した。同社が５億６７００万ドルをエスクロー口座に預託したことを受けた対応。

ＳＥＢＩは今月、同社の取引戦略の一部が操作的で個人投資家に損失をもたらしたとして、インド市場での証券取引を禁止していた。

ジェーン・ストリートが不正行為によって得た不当な利益だとして５億６７００万ドルの資金を凍結し、規制当局の調査が完了するまでの間、こうした口座に同額が入金された場合に限り、取引再開が認められるとしていた。

ＳＥＢＩは２１日、ナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所に対し、ジェーン・ストリートの活動を注意深く監視するよう指示したと明らかにした。

これに先立ち、ロイターは匿名の関係者２人の話として、ＳＥＢＩが１８日にジェーン・ストリートに電子メールを送り、規制解除を通知したと報じていた。

関係者によると、インドの両証券取引所は、ジェーン・ストリートによる証券の売買にまだ対応していない。

関係者の１人は「同社はインドでの取引再開を許可されたものの、ＳＥＢＩに対してオプション取引を行わないことを約束している。また、ＳＥＢＩに取引内容を説明するまでは、現物取引も行わないつもりだ」とロイターに語った。