- 2025/07/23 掲載
午後3時のドルは147円前半へ上昇、円安圧力と円高圧力が綱引き
[東京 23日 ロイター] - 午後3時のドル/円は147円前半と、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安で推移している。日米の関税引き下げ合意や日銀の利上げ観測が円高圧力に、石破茂首相の退陣を巡る報道が円安圧力となり、1円の値幅で上下しながらも方向感の定まらない展開が続いた。
日米関税合意直後の反応は円高で、トランプ米大統領が合意を明らかにすると146円前半までドル/円は売られた。いったん切り返して147円付近まで浮上すると、再び下げに転じて146.20円まで下落し、1週間半ぶり安値を更新した。
その後、石破茂首相が退陣する意向を固めたとの報道で、ドル/円は147円前半まで上昇。午後は147円付近を中心とするもみ合いが続いた。
日米の関税合意は「合格点」(国内銀行のストラテジスト)として、不透明感が払拭されれば「日銀の利上げが可能になる」(同)との見方が円高圧力となったとみられる。一方、日米合意には、巨額の対米投資も含まれ、そのフローが「円安圧力になるとの思惑も入りやすい」(別の国内銀為替ディーラー)という。
りそな銀行資金証券部市場トレーディング室の広兼千晶氏は、円安圧力と円高圧力が「綱引き」になっており、方向感が出づらいと話す。円金利が上昇し、日銀の利上げ観測が高まっている割に「足元では円安圧力が強い」とし、石破首相の退陣を巡る報道で財政拡張の思惑も広がりやすいとの見方を示した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.15/147.17 1.1730/1.1731 172.63/172.64
午前9時現在 146.75/146.77 1.1737/1.1739 172.26/172.27
NY午後5時 146.62/146.65 1.1753/1.1756 172.34/172.40
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